第10回利き珈琲選手権【SCAJ2024展示会イベント 】コーヒーマイスター有資格者対象

コーヒーマイスター有資格者対象 第10回利き珈琲選手権 開催!

SCAJ2024イベントステージにて、SCAJトレイニング委員会による、
コーヒーの官能評価を競う「第10回利き珈琲選手権!」を開催します。

優勝者は「2024年コーヒーマイスター利き珈琲王」として表彰しトロフィーを授与します。
楽しみながら国ごとの風味・特徴の違いを体感して学習できるイベントです。
今回の利き珈琲選手権も、生産国の違いや生産処理方式、格付け違いなどの出題を予定しています。
出場者受付は9月13日まで、コーヒーマイスター有資格者を対象に募集します。

また、前半には生産国セミナーを行います。

聴講・観戦の事前申し込みは不要です。
10月9日、SCAJ2024 ステージAにて皆様のご来場をお待ちしています!

ご来場予定の皆様へ

本イベントは事前申し込み不要、どなたでもご覧になれますので、
当日直接ステージAにお越しください。
ただし、展示会初日の早い時間の開催となりますので、入場待機列が大変混雑することが予想されます。
聴講、観戦を予定されている方は、あらかじめご自身の来場事前登録と入場バッジの印刷を済ませた上で、
お早めにお越しいただくことをお勧めいたします。

※SCAJ会員の皆様には、展示会の招待状を8月下旬ごろにお届けいたします。
※来場事前登録についての詳細は、SCAJ2024ホームページまたは招待状をご参照ください。

開催概要

開催日 2024年10月9日(水)10:30~13:00
SCAJ2024トレイニング委員会イベント
(聴講・観戦の事前申し込みは不要)
10:30~11:15  生産国セミナー
11:15頃~13:00 第10回利き珈琲選手権
会場 東京ビッグサイト西展示棟3・4ホール イベントステージA(アクセス
東京都江東区有明3-11-1
イベント
内容
生産国セミナー
生産国のコーヒーをテーマにセミナーを開催します。
第10回利き珈琲選手権
コーヒーのカッピング精度を競い、サドンデス方式で正解の多いコーヒーマイスターの中から優勝者を決定します。
選手権
参加資格
SCAJコーヒーマイスター認定資格の有資格者(SCAJ会員であり、有効なコーヒーマイスター資格を所持されている方)

※2024年度にマイスター資格更新を迎える方は更新予定、更新手続中でも申込できます。
※第1回~第9回のコーヒーマイスター利き珈琲王に輝いた方は、今回の利き珈琲選手権の参加はご遠慮下さい。

参加費 3,000円(税込)
※カッピングスプーン・筆記用具・エプロン等は各自でご用意下さい。貸出はございません。
定員 30名 ※先着順
競技内容 予選、決勝戦でコーヒーのカッピング精度を競います。生産国の違いや生産処理方式、格付け違いなどから出題されます。正解の多いコーヒーマイスターからサドンデス方式で優勝者を決定します。
お申込 第10回利き珈琲選手権 出場申込みフォーム
※こちらは利き珈琲選手権の出場申込フォームです。セミナー聴講のみ希望の場合は事前申込み不要・当日会場お越しください。
募集期間 9月2日(月)10:00~9月13日(金)17:00まで
※先着30名募集。キャンセル待ち希望は事務局へメールでご連絡ください。
お問合せ先 日本スペシャルティコーヒー協会事務局: info@scaj.org

第10回利き珈琲王!    SIMONS COFFEE 原 孝 様

第10回利き珈琲王私は、山口県下関市で「SIMONS COFFEE」という自家焙煎珈琲店を営んでおります。前職(不動産業)を48歳で退職後、コーヒー業界に転職致しました。現在開業8年目です。コーヒー業界への転職のきっかけは大学時代3年間、福岡市のコーヒー専門店でアルバイトをさせて頂く中で、コーヒーの世界に魅せられた事です。
開業後はアドバンスドコーヒーマイスター、Qアラビカグレーダー、Qプロセシング、ブラジル珈琲鑑定士、競技会ジャッジや各種セミナーなどを通じて、特にセンサリースキルに重点を置き勉強させて頂いております。
店舗では仕入れ、管理、焙煎、抽出、接客全てを行っております。

利き珈琲選手権には複数回参加させて頂きましたが、あらためて気づかされた事は、そもそも同一銘柄の風味は一つではないという事です。同一銘柄であっても、風味を「点」で記憶するのではなく、様々な風味のパターンを「線」や「面」など空間的に記憶にインプットする事が重要であるという事です。すなわち当たり前ですが、同一銘柄であってもクロップやロットや保管状況、焙煎度や焙煎プロファイル、抽出器具や抽出プロファイルによって風味は微妙に変化します。また格付けにより、ディフェクトの風味の強弱や質そのものが変わります。例えば「グアテマラSHBウォッシュド」や「エチオピアG1ナチュラル」という銘柄があったとして、そのフレーヴァーは勿論1つではありません。利き珈琲選手権では、自分の記憶の常識にとらわれず、不足分を補完する、より多くの記憶の「引き出し」を持っている事が優勝へのカギになるのではないかと考えます。今回は最終問題で「ブラジル4/5」が出題されました。アロマの段階ではロブスタ臭を感じ、第一印象ではロブスタ系銘柄ではないかと思ったのですが、甘みの量感やアラビカ種的なテクスチャー、微細なリアード臭、ブラジル4/5は時々ロブスタ臭を感じるロットがあるという引き出しがあった為、何とか正解を導き出す事ができました。

コーヒー業界は就労者の平均年齢が若い業界だと言われます。しかしながら私も55歳で優勝出来た事からも、今後は年齢にかかわらず多くのマイスターの皆様方が参加し、更に注目度の高い大きな競技会に育っていく事を祈念致しております。

最後となりますが、私達が想像する以上に運営側の皆様方の準備や当日のオペレーションは大変だと思います。SCAJトレイニング委員会の皆様方、その他の運営の皆様方には心より感謝申し上げます。また今回参加されました競技者の皆様方にも重ねて御礼申し上げます。
私は今回運よく優勝できましたが、まだまだ駆け出しの身ですし、自分に足りない「引出し」も多いと感じましたので、これをスタートラインに更に精進して参りたいと思います。
ありがとうございました。

第9回利き珈琲王!    スターバックスコーヒージャパン株式会社 石井小百合様

第9回利き珈琲王私は、都内のスターバックス リザーブの店舗でバリスタとして働いています。これまで、SCAJのアドバンスドコーヒーマイスターやカッピングセミナーを通して、コーヒーの学びを深めてきました。
今回は、さらなる勉強のために、さまざまな種類のコーヒーを飲んでみたいと思い、初めて参加させていただきました。スターバックスでは、テイスティングの際、感じた風味を”自分の言葉で表現する”ということを大切にしています。私は、新人のバリスタとテイスティングするときに「そのコーヒーに対する印象をコーヒー以外のものにたとえてみると、自分の中に味の記憶が残りやすく、お客様に風味を説明するときに役立つよ」とアドバイスしています。例えば、私が”お相撲さん”の印象を持っているコーヒーだと、お客様には「どっしりとしたコクがあり、しっかりと大地を踏みしめるような力強さのあるコーヒーです」などと紹介します。
今回の選手権では、ベトナム=お米、ブラジル=大草原、などの印象を感じ記憶したことが、優勝につながりました。この経験を励みに、今後もたくさんのお客様に、飲んでみたい!とワクワクしてもらえるような表現力を磨き、抽出技術の向上に努め、最高のコーヒー体験をお届けしていきたいです。そのためにも、風味、酸味、甘さなどを正しく判断できるようにカッピングの練習を続け、精進してまいります。
今回このような素晴らしい機会を作ってくださいましたSCAJトレイニング委員会の皆様、運営スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。

第8回利き珈琲王!    アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社 藤田淳史様

第8回利き珈琲王私は、アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社というアサヒグループの中長期の研究開発を担う会社におりまして、技術起点での新価値創出に取り組んでおります。これまで缶コーヒー「WONDA」の商品開発や、一度カフェチェーンに転職し、コーヒービバレッジのメニュー開発に携わってきました。またアドバンスド・コーヒーマイスターをはじめ、QアラビカグレーダーやQプロセシングジェネラリストの取得、競技会のセンサリージャッジを務めながら、コーヒーの勉強を続けております。
今回の優勝は、「風味体験の記憶」がポイントになりました。これまでの自身のコーヒー経験を通じて、スペシャルティからコマーシャルコーヒーまでたくさんのコーヒーに触れ、その数々の風味を体験し記憶してきました。
また前回の第7回大会で決勝に進出した際、スペシャルティグレードのロブスタを間違え敗退したこともポイントです。クリーンで、均一性のあるロブスタに驚きながら、新たな風味の一つとして記憶をしました。本大会の決勝でもスペシャルティロブスタが出題されたのですが、今回はしっかり正解することができました。また競技中も正解確認後のカッピングをかかさず行い、風味を記憶することを心掛けました。その結果、予選で不正解であったタンザニアWを最後に正解し、優勝を勝ち取ることができたと考えています。
コーヒーは常に新しい風味体験を私たちに届け、驚きと感動を与えてくれます。本大会を通じて、また一つコーヒーの奥深さ、風味の豊かさを知り、魅了されました。「利き珈琲選手権」の開催を通じて、コーヒーの魅力を発信し続けるSCAJトレイニング委員会の皆様に深く感謝申し上げます。

第7回利き珈琲王!     ミドルアースコーヒー 苅込 孝史 様

第7回利き珈琲王 ミドルアースコーヒー 苅込孝史様現在、私は千葉県船橋市の三咲にてMiddle Earth Coffeeという店舗で喫茶店などを中心にコーヒー豆の卸売を行いつつ、他の企業の焙煎工場で大型の200kg焙煎機などで豆を焙煎しております。
コーヒーの世界へはサイフォンコーヒーを見たことをきっかけに興味を持ち、更にUCCコーヒーアカデミー東京校の教室で様々なコーヒーの世界を知ったことで、コーヒーのことをもっと深く知りたいと思い本格的に勉強させて頂きました。
どんな素晴らしい抽出や焙煎であっても、その味が何が原因でそうなったか分からなければ応用が効かないと思い、SCAJのカッピングセミナーやアドバンスドコーヒーマイスターを始め、Q Arabica GraderやQ Processingを経ながら、家や仕事場などでカッピングの練習をしてきました。
今回開催しました「利き珈琲選手権」はスペシャルティコーヒーだけでなく、コマーシャルコーヒーを含んだあらゆる豆が出題され、アラビカだけでなくカネフォラ種も出題されたことで、私自身アラビカだけでなく様々な豆をカッピングして練習してきた成果を発揮できたと思います。
現在のコーヒーは生産国としてのテロワールだけでなく、様々な品種や精製方法が次々と誕生しており、香りや味が多種多様のものとなり複雑化してきました。その中でどうやったらお客様にとって美味しく、飲みやすいコーヒーとなるか、また香りだけでなく中身の味を踏まえ、焙煎工程を考えていけるようにこれからもカッピングの練習をしていきたいと思います。
「利き珈琲選手権」の開催をしてくださったトレイニング委員会の方、またサポーターの方には深く感謝申し上げます。

第6回利き珈琲王!     エモ珈琲 鳥川 健 様

第6回利き珈琲王東京都町田市で注文後焙煎での通販中心の自家焙煎珈琲工房「エモ珈琲」を営んでおります。
元々は和食で基本を学び調理の道に進んでおりましたが、焙煎機や生豆の輸入販売の会社のお手伝いをさせて頂いた事がきっかけで珈琲の世界に魅せられました。
現在はシンプルな直火式焙煎機に落ち着き、焙煎技術は独学でいろいろな豆に興味を持ち自己のメソッドを作っていくスタイルです。お客様に珈琲を安心できる農産物として意識してもらいたいため、味作りもクリーンさ、食品として安心できる香りと味の良さを重視しています。
SCAJには、より深い珈琲の知識欲から入り、アドバンスドコーヒーマイスターの資格を頂いています。焙煎・抽出は、理想を追求する事で独自のバランスの香味を引き出せるのが魅力ですが、同時に他者が焙煎・抽出した豆を客観的に評価することがおろそかになりがちなため、有難い機会と考え何度か利き珈琲選手権に参加させて頂きました。普段スペシャルティクラスを扱う事が多く、下位グレードに普段感じない違和感があり、そこから上手く選別できたかと思います。ただ、下位グレードでも素晴らしい香りの豆もあり悩みました。まだ参加されていないコーヒーマイスターの皆さんにも、ぜひ今回のような主要生産国のグレード違いのコーヒーの香味の違いを体感していただきたいと思います。次回の利き珈琲選手権に参加されることをお勧めします。今回の優勝を励みに今後も美味しく安心できる珈琲を提供していきたいと思います。
SCAJトレイニング委員会、運営並びに参加者の皆様もありがとうございました。

第5回利き珈琲王!     小川香料株式会社 和田 聖己 様

第5回利き珈琲王私は、小川香料株式会社で、主に香気成分の分析を行っています。
大学生の時にコーヒーの美味しさ・奥深さを知って以来、カフェ巡りや飲み比べ・勉強を通じてコーヒーの知識を身につけてきました。また、小川香料へ就職してからは、香りや味の研修・業務経験を通じ、より深い知識を得ることができました。
SCAJで利き珈琲選手権があると知り、自分のコーヒーや香りに関する知識・経験がどの程度のレベルにあるのか、腕試しを兼ねて出場することにしました。2017年の大会では決勝で敗退したのですが、その経験と反省を活かし、緊張する場面で自分の嗅覚・味覚がどのように変化するかを考慮できたことが、今回優勝できた要因の一つだと思います。今後も香りのプロフェッショナルとして、コーヒーをはじめとする様々な食品に、香料を通じて美味しさや新たな価値を提供し続けられるよう、研鑽を積みたいと考えています。最後になりますが、このような機会を作って下さったSCAJトレイニング委員会に感謝申し上げます。

第4回利き珈琲王!     赤富士珈琲 清 勝紀 様

静岡県富士市で自家焙煎珈琲の専門店「赤富士珈琲」を営んでおります。自家焙煎の老舗「カフェバッハ」で焙煎技術や様々なコーヒー知識を学び、2014年に開店しました。常日頃より「生産者の思いをお客様に届けよう!世界一の珈琲を提供しよう!」という思いで日々研鑽しております。前回の優勝者が同じカフェバッハで学んだ内山さんと知り、自身の実力確認のため、「利き珈琲選手権」に初めて参加しました。出題されたカップは全て浅煎りの酸味のコーヒーだったと思います。全問正解とはいかなかったですが、各国に共通する風味を確認しながら慎重に回答しました。決勝での1カップ目は分かりやすいマンデリンでした。他の方は酸味の多さに惑わされているように見受けられましたが、自信を持って回答できました。赤富士ではマンデリンは深煎りの苦味のコーヒーで提供していますが、常日頃から様々な焙煎度での風味を舌で覚えておかないと、正解するのは難しいと感じました。今回優勝したことでお客様が自分の事のように喜んで下さったのが一番嬉しく、また自信にもなりました。このような機会を作って下さった「SCAJトレイニング委員会」には感謝いたします。

第3回利き珈琲王!     ドゥムートン 内山 紘伸 様

内山紘伸様 写真私は千葉県匝瑳市で自家焙煎珈琲店ドゥムートンを営んでいます。店をオープンするにあたり技術向上やスペシャルティコーヒーの普及の為、コーヒーマイスターを取得しました。いちコーヒーマンとして焙煎、抽出など自信をもって仕事をしていますが、コーヒーの味作りは奥深く、時に悩むこともあります。特にカッピングは仕上がりを確認するうえで大事な技量であり、常に意識して仕事をしてきました。そんなある日、SCAJでの「利き珈琲選手権」の事を知り、自分の技量の確認ができる機会だと思い参加いたしました。ブラインドでコーヒーを当てるという作業は初めてだったので、迷う部分もありましたが、自分の感覚に自信を持って回答しました。そして幸いにも第三回で優勝することができました。予選から決勝まですべて正解することができ、自分の日々の活動の成果が出たことが何よりうれしかったです。私にとってこの結果は、よりコーヒーマンとして自信を持てるきっかけになり、お客様にもより喜んでいただけるようになりました。このような「利き珈琲選手権」を開催していただき、トレイニング委員会には感謝しています。