メッセージ

 この度、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)会長を拝命いたしました菅野眞博で
ございます。当協会は2003年に設立され、初代上島達司会長から始まり第7代目の会長とな
ります。会員数は年々増加しており、現在1,750会員(2019年末時点)の皆様に支えていた
だいております。

 今年2020年は新型コロナウイルス感染拡大が世界中におよび、日本においてもスペシャ
ルティコーヒー業界はもとより、各業界・学校・家庭まで多大な影響を受け生活が一変し
てしまいました。以前と同じ生活環境に戻るまでもう少し時間がかかりそうですが、「新
しい生活様式」を実践しながら、何とかこの難局を皆様とともに乗り越えて参りたいと思
います。

 戦後日本のコーヒー業界を振り返りますと、焼け野原からの復興、高度経済成長期を経
て、1970年代に珈琲専門店ブーム、ほぼ同じ時代にファミレスやファストフード店も広が
り外食ブーム、1980年台になるとセルフサービスのカフェが広がり、1990年台にはシアト
ル系のカフェが日本へ上陸、ちょうど2000年頃からスペシャルティコーヒーが世界的な広
がりを見せ、2003年にSCAJが設立。2019年度の市場調査では、一般消費者の方のスペシ
ャルティコーヒーの認知度は約10%ほどであり、まだ伸びしろがある状況です。

 当協会の目的として、会員各位に共通する利益を図ること、それと同時にスペシャルティコーヒーに関する体系的な知識や技
術の普及啓蒙活動を通じてスペシャルティコーヒーの消費の増大を図ることを掲げています。そのことが、日本におけるコーヒ
ー文化の更なる醸成、世界のスペシャルティコーヒー運動への貢献につながるものと考えます。

 これまで、SCAJ認定コーヒーマイスター制度を筆頭に、様々なセミナー・講習会を開催して、スペシャルティコーヒーにつ
いての知識・技術の普及に努めて参りました。一方で、ジャパンバリスタチャンピオンシップをはじめとする各種競技会を開催
運営し、世界大会で活躍できるレベルの競技者を輩出して来ました。

 しかし、上述の調査結果の通り、お客様の中でスペシャルティコーヒー認知度は決して高いとは言えない状況です。お客様に
スペシャルティコーヒーを楽しんで飲んでいただく市場を広める活動に注力して、スペシャルティコーヒー市場のさらなる拡大
を目指して行かなければなりません。

 新型コロナウイルスの問題により生活様式が変わります。それに伴い、コーヒーとの関わり方も変わって行くことでしょう。
その変化をチャンスと捉え、スペシャルティコーヒーの利用頻度を上げていくことが、当協会に携わる会員の皆様の商売向上、
幸せにつながるものと信じてやみません。

 今後のスペシャルティコーヒー業界の発展のため、知識・技術の普及に関連したセミナーや講習会、各種競技会の開催など、
これまでの活動を継続しつつ、「新しい生活様式」に基づいてやり方を工夫し、より多くの幅広い方々に安全に安心して参加
していただけるよう改善を進めます。

 加えて、一般のお客様にスペシャルティコーヒーのことをもっと知っていただきたい、もっと身近に感じていただき、スペ
シャルティコーヒーを楽しんでいただきたい、と考えております。そのためには何が効果的か、何ができるか…、理事会・常
任委員会の中で討議し、決定し、そしてそれを実行して参ります。

 最後になりましたが、会員の皆様におかれましては、今後も引き続き当協会活動に、ご協力を賜りますよう、重ねてお願い
申し上げます。

 

一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会
会長 菅野 眞博